京都武道協会、今度は本気を出したようだ。
3人の武侯、それだけでこの世界のどの宗門でも一掃できる!
北方第一の宗門と称される聖儒門でさえ、ただ一人の武侯が鎮座しているだけだ!
この時のシンギョクは、すでに京都武道協会が密かに彼を狙っていることを知らなかった。
しかし彼自身は非常に明確に認識していた、もし武侯の地位に達しないならば、この旅行は行き帰りなしのものとなるでしょう。
シンギョクは、4日間にわたり最初の大墓のヤインエネルギーをすっかり吸収した。
彼は地面から立ち上がり、自身の両腕を微妙に揺すび、口から濁った息を吹き出した。
「この調子なら、三つの大墓のヤインエネルギーで、私は武侯に達するのに十分だ。」とシンギョクは心中で考えた。
武侯は一つの分水嶺で、一度武侯の領域に入ると、金丹が生まれ、力も前例のないほどの大幅増加が訪れる!
現代では、武侯はほぼ世界を横行できるのだ。
たとえゲン家や韩家のような一流の資本家族であっても、彼らが強制的に一人の武侯に指示を出すことはできない。
「もし私が無事に武侯に進むことができれば、今度京都に行ったら、彼らに一教訓をやらねばならない」とシンギョクは冷たく言った。
武侯に無事に達することができれば、シンギョクはただジャクセツを連れ去るだけでなく、同時に立場を確立することができる。
ジャクセツを無事に連れ去ることは、ただの第一歩に過ぎない。
シンギョクはジャクセツに約束した、必ず彼女を京都の頂点に立たせると。
ゲン家を取り戻すか、あるいはもっと大きな家族を創設するか。真に上位に立つ宗門、ゲン家を超える。
「行こう」シンギョクは八字鬍の隣に行った。
八字鬍は答え、シンギョクを二つ目の大墓へと連れて行った。
二つ目の大墓は北部のある国境地帯に位置している。
前の大墓と同じように、ここはほとんど人気がなく、雰囲気が寒く、生活には適していない。
見渡す限り、全てが氷で覆われている。
冷たい風はまるで利刃のようで、痛みがはしる。
八字鬍は前方の氷山を指差し、「ここだよ」と言った。
シンギョクは余計な言葉を言わず、座禅を組んで二つ目のヤインエネルギーを吸収し始めた。