シンギョクは少し困った様子で、探り探り言った。「今の僕に必要なのは増元丹だ。これ一つで十分だ」
「ハハ、たかが増元丹なんて、話題にする価値もないよ」
「何かトップクラスの丹薬かと思ったよ。秦長老、僕たちを見くびりすぎじゃないか」
「秦長老、安心して待っててね。閣主が言ってたよ、薬草は僕たちが自分で薬材庫から手に入れればいいって」
「そう、閣主が全力を尽くしてあなたを助けてくれているんですよ」
シンギョクの心の底から、閣主への感謝の気持ちは言葉では表せない。
彼は小声でつぶやいた。「閣主、助けてくれてありがとう…」
長老たちは薬神閣を去り、彼らは薬神閣最精鋭の丹師として、ほとんどすべての人が霊火を持っている。
たかが増元丹、本当に話にならない。
彼らが去った後、桃子が小声で言った。「秦長老、もしかしたら私も手伝えるかも」
シンギョクは口を開いたあと、笑って言った。「いいね、ありがとう、桃子」
桃子は首を振り、何も言わずにそっと立ち去った。
今のシンギョクは、顔若雪や顔の老爺子の期待を背負っているだけでなく、薬神閣全体を背負っている。
だから、彼は負けるわけにはいかない。
シンギョクは場所を見つけて座り、残りの増元丹を全部飲み込み、引きこもった修行を始めた。
一方、多くの長老たちは熱心にシンギョクのために増元丹を製造していた。
こんなに盛大な光景は、聞いたこともない。
Kakushu Building.
顔の老爺子と閣主がゆっくりお茶を飲んでいる。
「全薬神閣がシンギョクのバックアップとなり、それにより、リソースの格差が全く無になったよ」顔の老爺子が感嘆の声を上げていた。
閣主は淡々と言った。「世家と我々薬神閣を比較するのはどうだろう?」
顔の老爺子はぽかんとして笑った。「ハハ、そうだな、どの世家もこんなに多くのトップクラスの丹師を動員して錬丹してくれるわけがないだろう」
「閣主、私、顔から一つ借りています」と顔の老爺子は手を合わせて言った。
閣主はただ頭を振り、淡々と言った。「私が行動しているのはシンギョクのためだ。ゲン家のためではない」