燕江の言葉を聞いたシンギョクの顔色は一瞬にして青ざめた。
以前にない危機感が、シンギョクを飲み込もうとしていた。
燕江は立ち上がり、去ろうとした。
「待って!」
その時、シンギョクは再び燕江を呼び止めた。
彼は急いで燕江の前に至り、静かに言った。「あなたの真の力を見せていただけますか?」
燕江はびっくりし、戸惑って言った。「何のことだ?」
「私があなたとどれだけ差があるのか知りたいのです。」シンギョクは深く息を吸った。
燕江の眉が微妙にほどこされた。
彼は低い声で言った。「君は怪我をするかもしれないよ。」
「死ななければいい。」シンギョクが回転したのを見て、すぐに庭に入った。
燕江はしばらく考えた後、それに続いた。
目と目が合い、燕江は言った。「僕と手を交えるつもりなのか?」
シンギョクは頷いて言った。「そうです、手加減せずにお願いします。」
言い終えると、シンギョクの身に纏われていた気が一瞬で炸裂した!
これはシンギョク自身の力であり、地殺谷の老主から借りたものではない!
だから、現在のシンギョクは、大宗師からまだずっと遠い存在だ。
燕江は、金色に輝くシンギョクを見て、冷たく言った。「いいよ、君の願いを叶えてあげよう。」
言い終え、燕江の姿が突然消え、ほぼ瞬時にシンギョクの前に来た!
燕江に立ち向かうため、シンギョクは力を隠さず、怒鳴り声を上げて聖体術第三層を展開した!
そして、燕江の拳に立ち向かうものこそが、シンギョクの奥の手、太初聖拳だ!
双拳が衝突し、巨大な気浪が発生した!
瞬時に風が吹き荒れ、周りの木々まで根こそぎ倒された!
シンギョクの拳に纏わり付いていた金色の光が、少しずつ割れていった。
その後、その金色の光は直接消え、肉体としてその一撃をしっかりと受け止めた。
彼の身体は直接後方へと転がり、身体後方の壁を粉々に砕いた。
腕はほぼ砕け、全身が血だらけになった。
硬化体術を施した後のシンギョクでも、燕江には敵わなかった!
地面に倒れているシンギョクを見て、燕江はゆっくりと彼に近づいた。
「君の成長は早いが、まだ足りない。」燕江は詰まることなく言葉を投げかけた。