柳世辉を見つめる人々は様々な表情を浮かべていたが、一方の柳世辉は狂気に満ちた顔色を露わにしていた。
「まさか君が私をここまで追い詰めるなんて!」と柳世辉は歯を食いしばって言った。
「君がこの三日間何を経験したかは興味ない。しかし、私のこの一撃には絶対に逃れられぬ!」と柳世辉は大声で笑い出した。
シンギョクは柳世辉が手に持つ短刀を見て驚きを隠しきれなかった。
彼は声に疑問を投げかけた。「それは何だ?」
柳世辉は冷笑しながら言った。「これが内気外放だ。私は内気を手の平に集め、それを短刀のような形に変え、それを自分の武器にしているのだ。」
「内気マスターでさえ、このような技を習得するのは極めて稀なことだよ。これは純粋な内気で形成されたもの、その威力は君が想像するものではない!」
柳世辉の言葉を聞いて、シンギョクは恍然とした表情を見せた。
「内気を手の中に集めて形にするなんて、そんなことができるなんて...」とシンギョクはひっそりとつぶやいた。
柳世辉は冷笑しながら言った。「君にとっては理解するのが難しいことだろう。でも、それは想像を超えているんだ。だって結局...」
柳世辉が話を途中で切り、顔色が一変した。
というのも、シンギョクの手から、なんと青緑色の大刀が現れたからだ。
その大刀は光を放ち、柳世辉の手から現れた短刀を遥かに上回る大きさだった。
「これでいいのか?」とシンギョクは手に持つ大刀を軽く振りながらつぶやいた。
「そ、そんなバカな…」柳世辉は絶望的な気持ちになった。
この技は彼が何年もの時間をかけて会得したものだ。それがシンギョクにあっという間に真似され、しかもそれが自分のものよりはるかに優れた大刀を形成してしまうだなんて!
一体、シンギョクとは何者なのだ?
観客席にいた人々は口を大きく開けた。彼らは信じられないくらい驚いていた。なんと江城にはこんな怪物がいたとは!
「これって案外簡単なんだな。」とシンギョクはつぶやいた。
「でも、柳世辉、君に感謝しないといけないな。君が言わなければ、霊力がこんな風に使えるなんて知らなかったから。」とシンギョクは柳世辉を見つめ、冷笑した。