周文は急いでディメンションフォーラムに投稿せず、まず他のスレッドを見ることにした。
ディメンションフォーラムのスレッドは、料金体系によって大きく三種類に分かれていた。
一つは無料の攻略スレッドで、閲覧に料金は必要なく、クリック数に応じて運営から一定の次元ポイントが支払われる。
もちろん、閲覧数が少なければ次元ポイントはほとんど稼げず、1万クリックでようやく1次元ポイントを獲得できる程度だ。
次元ポイントはディメンションフォーラム専用のポイントで、現金として使うことも換金することもできないが、フォーラムの公式ショップで商品と交換できる。次元結晶や伴侶の卵と交換可能で、商品によって必要なポイント数は異なる。
商品の交換は、配送先を指定してパスワードで受け取るだけで、身分証明は必要ない。
二つ目は有料スレッドで、閲覧には料金が必要で、投稿者が自由に価格を設定でき、同じく次元ポイントで決済される。
もちろん、知名度のない人がこのような有料スレッドを投稿しても、ほとんど誰も料金を払って見ようとはしない。ある程度の知名度がないと、相手にされない。
三つ目は公式スレッドで、運営が提供する攻略やチュートリアルで、通常は低価格で閲覧でき、内容の信頼性も保証されている。
周文はディメンションフォーラムのアカウントを登録した。アカウント作成には、ユーザー名、パスワード、ニックネームのみが必要で、他の制約はなかった。
アカウントとパスワードは簡単だったが、ニックネームを決める際に多くの重複があり、何度か試みたが通らなかった。
周文は考えるのが面倒になり、無意識にキーボードを叩いてスペースキーを押すと、ニックネーム欄に数文字が表示された。
周文は自分が何を入力したのかわからなかったが、よく見ると「毒薬」という文字だった。何気なく確認ボタンを押すと、このニックネームが使用可能で、登録が完了した。
周文はニックネームにこだわりがなかったので、そのままこのアカウントでディメンションフォーラムにログインし、最初のスレッドを投稿した。
投稿する際、周文は有料スレッドを選択した。一つには、お金がなく、銀翼飛蟻の餌用に伴侶の卵を買うためにお金を稼ぎたかったからだ。