韓瀟は眉を上げ、「その理論も証明されたのか?」
「いや、まだだ」
チェルローデは三つ編みを振り、「創造主や偉大な存在を信じることは、神学に関わってくる。三つ大宇宙レベルの文明の一つである虚しい教派を避けて通れない。彼らの体系は精神と不思議を主とし、名状しがたい偉大な実体の存在を信じている。それが彼らの信仰とパワーの源なのだ...」
「止めろ、虚しい教派のことは分かっている」韓瀟は遮った。
「そうか、どこまで話したっけ...ああ、理論はそれぞれ異なるが、すべてが無数の技術と応用を生み出している。これらの理論や知識体系は世界を理解するためのツールに過ぎない。ツールには使いやすいものと使いにくいものがあり、正しいツールで適切な作業を行う。万能のツールはなく、すべての現象に適用できる理論はない。それぞれの"ツール"から得られる結果は異なる。
我々ゴドラの基礎理論では、すべての粒子が魔力を持つ因子だと考えている。我々の歴史は最初、魔法が主流だったが、進歩して技術も良いことに気付き、研究を始めた。この二つの体系は我々にとって世界を研究するためのツールに過ぎない」
韓瀟は眉をひそめた。「随分詳しいな」
「ハハハ、私もトレーニングを受けた調査官だからね。様々な宇宙ステーションで他の種族の自慢話を聞いてきた。色々と少しずつ知っているんだ」
チェルローデは口を開いて笑った。「とにかく、未解明の謎は宇宙の奇跡と総称され、異人はその可能性が極めて低いんだ」
宇宙の奇跡か...
韓瀟は密かに記憶した。
その時、アリーナの方向から津波のような歓声が聞こえてきた。
韓瀟は心を動かされ、フォーラムを開いた。今、衝撃的な映像が放送され、観客は山のような歓声を上げていた。最後の戦いで結果が出て、チャンピオンが誕生したのだ!
チーム戦で皇朝が僅差で地域チャンピオンの座を獲得し、準優勝は長空、3位は寺院となった。三つの大豪門の実力は衰えておらず、トップ3を独占。他の8強入りした有名クラブも素晴らしいパフォーマンスを見せた。個人戦では王侯将相が快進撃で優勝し、皇朝にダブルタイトルをもたらした。皇朝の名声は比類なきものとなった。