閣主がシンギョクを一目見て、“まずは楼に上がるとしよう。”と言った。
シンギョクは自分が無礼だったことに気づき、頭を掻きながら少々顔を赤らめた。
閣主の後を追って、楼上へと向かった。
この楼上はいつもと変わらず、何も変化がない。
そして閣主も、以前と同じように、自分のロッキングチェアに座った。
彼女がシンギョクを見て、"半歩武侯に進むことができなかったのか?"と言った。
シンギョクは急いで頷き、「そうです、力は増した感じがしますが、半歩武侯という境地にはまだ一歩足りないような気がします。」と答えた。
閣主はその言葉を聞いて、めったに見せない笑顔が浮かんだ。
"それは僕が君を祝福すべきか、それとも哀れむべきかな。" 閣主が微笑む。
シンギョクは固まり、"それは...どういうことですか?"と混乱して聞いた。
閣主は一口茶を啜り、「それを君自身が理解しているはずだ。」と言った。
シンギョクは深い声で言った、「うーん、これは頂峰の後の大円満の境地かもしれないと思います。」
"正解。" 閣主がシンギョクの考えを確認した。
「大円満の境地に達した者は、皆、天に呪われていると言われている。」
"完全になれば万能だが、その道のりは他の修行よりも何倍も困難で満ちていることが運命付けられている。"
ここで閣主は少し間を取り、"私は以前、ある資料を見たことがあります。その資料によると、大円満に達した十人のうち、成功して完全になったのはたった一人だけだと。"と続けた。
シンギョクの眉が少し眉間にしわを寄せた。
確率がこんなに低いのか。
「そのうちの八人は、天劫の下で死亡した。」閣主は言葉を続けた。
「天劫...」シンギョクは何かを思い出してしまった。
彼が経験した天劫は、確かに想像を超えていた。
それはまるでシンギョクが突破するのを助けるためではなく、むしろシンギョクを生きているままに殺すつもりだった。
"五千年もの薬草を持っているんだよね。"閣主はその話題を切り替えた。
シンギョクは頷き、「ええ、私は五千年の薬草と、妖獣の内丹を三つ必要です。」と言った。
「五千年の薬草は、私のところにもありません。」閣主が言った。