石碑の下には異次元フィールドの入口があり、軍隊がここを守っていた。リゲンは二枚の通行証を取り出し、二人はようやく中に入ることができた。
石碑の下にある青いレンガの階段を下って地下深くまで行くと、周文はようやくローシティの人々が異次元フィールドを地下都市と呼ぶ理由を理解した。
数十メートルの深さの地下空間には、荒廃した古城が地下世界と一体となっており、様々な青レンガの古建築が迷宮のように広がっていた。
一定の間隔で、青レンガの壁には照明用のオイルランプが設置されており、その黄色い光が、もともと暗く湿った地下古城をさらに古びた雰囲気にしていた。
周文たちがいる場所は長い通りで、通りの両側の建物には仏教に関連する多くのパターンが彫刻されており、屋根の青い瓦にも飛天の仙女が刻まれていた。
「8レベルの力の結晶を8レベルの速度結晶と交換します。スピードのある方、交換しませんか。」
「仏の心の蓮の結晶、一つだけです。交換のみで販売はしません...」
「最も詳細な仏の都市の地図、これさえあれば仏城を自由に探索できます...」
通りの両側には制服を着た若いガクセイたちが露店を出しており、明らかに夕阳学院の先輩たちだった。
周文は地図を買おうとしたが、リゲンに止められた。
「仏城が発見されてからまだ間もないんだ。ここのガクセイたちも近くの区域を探索しただけで、彼らの地図に何の価値があるというんだ。私は軍部から入手した新しい地図を持っているよ。彼らのものよりずっと役に立つ。まずは蓮池の方に行って運を試してみよう。仏心蓮が見つかるかもしれない。」リゲンは地図を手に歩きながら説明した。
「仏心蓮って何ですか?」周文は尋ねた。
「植物系の異次元生物の一種だよ。前に話したように、ここで内臓伴生ペットが発見されたって言っただろう?仏心蓮はその一つで、仏心蓮の伴奏状態は心臓なんだ。」リゲンは説明した。
リゲンは地図を手に、周文を連れて暗い地下都市を縦横無尽に歩いた。おそらく近くの異次元生物がすべて除去されたためか、彼らは道中で一匹の異次元生物にも遭遇しなかった。
約1時間歩いたところで、前方の景色が突然開けた。翡翠のように緑色で光を放つ大きな蓮の葉が目に飛び込んできた。