その言葉を聞くと、曲张いしらは一瞬にして焦り始めた。
「贺腾、どういうことだ!何を馬鹿げたことを言っているんだ!」と曲長老は大声で叫んだ。
しかし、贺腾は曲長老を無視し、閣主に向き直り、淡々と言った。「私の目標はシンギョクだけだ。薬神閣には一切関係ない」
閣主はじっと贺腾を見つめ、静かに言った。「私と交渉する資格があるとでもいうのか?」
その言葉を聞いて、曲長老らは少し安堵した。
しかしその一方で、贺腾の顔色は一層冷たくなった。
「私たち6人を倒すには、あなただけでは絶対に無理だということを心得ておくべきだ!」と贺腾は冷たく言った。
「シンギョクを差し出すだけで、私は解毒薬を提供することを保証する」
「まさか、シンギョク一人の命があなたの薬神閣全体よりも重要とでも言うのか?」
場の空気は一瞬凍りつき、皆が閣主の返答を待っていた。
「私が言ったろ、あなたに私と交渉する資格はないと」しかし、閣主の答えは変わらず強気だった。
「よし、よし!」と贺腾は完全に刺激された。
彼は冷笑しながら言った。「それでも結局、今日あなたがどうやって立ち回るのか、見ものだ」
「私たち3人で、あなたたち6人を倒すのに十分だ」と二長老は大歩で前に進み、閣主の前に立った。
「3人?」と、曲長老は皮肉たっぷりに笑った。
「あなたたちはどこから3人を引っ張ってきたんだ?」
言葉が出る前に、皆の視線は大長老に落ちた。
大長老の顔は、わずかな後悔を表していた。
彼は閣主に軽く頭を下げ、「閣主様、申し訳ありません」と言った。
その言葉を残し、大長老は曲長老の側に立った。
「大長老、あなたは...」これを見て、二長老は慌ててしまった。
「大長老、これはどういう意味ですか、まさかあなたが薬神閣を裏切るつもりではないでしょうね!」
大長老は淡々と言った。「人間、自己のためには何でもするものだ。彼らが出した条件、私にとっては断る理由がない」
「貴様、人間のクズ!閣主はお前に対して不当な仕打ちをしたことなど一度もない。それなのに、こんなことをするとは!」と二長老は怒りのあまり目を見開き、大声で怒鳴りつけた。