暗闇、湿気。
腐臭の気が漂い、冷たい空気が骨髄まで染み込む。
手を伸ばしても五本の指が見えない洞窟の中で、幼い獣のように小さな体が丸くなって、わずかに震えていた。
オーロラは慎重に軍用ビスケットの袋を開け、動作はゆっくりで、少しずつ開けては止まり、音を立てて敵を引き寄せることを恐れていた。包装を開けると、硬いビスケットを少しずつ噛んで、長い時間かけてようやく食べ終えた。
実際、この程度の音は洞窟の外まで届くことはないのだが、彼女は韓瀟の忠告を常に心に留め、一切の音を立てることを恐れていた。
「もう13回目の食事…」オーロラは心の中で考えた。
洞窟の中では時間の経過が分からず、お腹が空いたら食べる、彼女は食事の回数でしか時間を判断できなかった。
明るい瞳が暗闇の中に潜み、常に洞窟の入り口の方向を見つめていた。
洞窟の中には、物資の山と、呼吸と心臓の鼓動の音、そして光明の見えない待機だけが…
……
数日後、アンディア南部戦場、星龍前線陣地。
車両隊が陣地内部に停止し、皆は座ったり立ったりして、退屈そうに待機していた。
妖精のような小さな火花を指の間で転がしていたダニナは、しばらく遊んだ後、我慢できずに尋ねた:
「私たちはここで22時間も待機してるけど、あとどれくらい待つの?」
「落ち着け、もうすぐだろう」韓瀟はタバコを咥え、煙を吐き出した。
リーダーの待ち伏せを突破してから、道中は何事もなく、順調に萌芽の勢力圏を通過し、六カ国の領域に入った。本来の目的地は南部戦場にある六カ国の臨時基地だったが、韓瀟は突然この陣地で停止することを要求し、誰かを待つと言った。
もう安全な場所に来ているので、六カ国の達人たちは当然異議はなかったが、彼らがまだ離れない理由は、もう一つの任務を担っているからだった。それは韓瀟が情報を六カ国に渡すのを監督することで、重要な案件なので、六カ国も万が一に備えていた…
傍らでは、ハイラが焦りながら行ったり来たりし、頻繁に陣地の入口を見つめていた。
周りを通り過ぎる兵士たちは、この一団に敬意の眼差しを向けていた。普段はこれほど多くの大物を見ることはないのだから。
突然、陣地の入口が騒がしくなった。