“兄貴、あなたが行く戦甲部隊って、「永遠に嘆く女神号」じゃないでしょうか?”ハンセンは、知能脳に映し出された情報を奇妙な表情で見つめつつ言った。
“いったい何のこと?私たちが行くのは皇室防具部隊よ。”王萌萌は知能脳に向かって困惑気味に言ったが、一瞥しただけで彼女もひどく驚いた。
そこにははっきりと印されていたが、ハンセンが配属される先は「永遠に嘆く女神号」の調理班であった。
“変だわ、本来なら間違いなんてあるはずない。”と王萌萌は急に動揺し、すぐに通信機器である番号をダイヤルした。そしてすぐに、彼女の表情も奇妙になった。
“それは誰?”ハン森は淡々と聞いた。
配属情報はかなり奇妙で、所属する駐屯地や軍区の情報すらなく、所属部隊の番号すら不明であり、ただ「永遠に嘆く女神号」という名前の戦艦の調理班だけが記載されていた。
軍学校出身の少佐が調理班に配属されるという事態は過去にもあったが、それは連盟のトップクラスの戦艦に限ってであり、いわゆる「永遠に嘆く女神号」の名前はリストになかった。
もしここに別の意図があるとしたら、ハン森はそれを信じないだろう。
“それが分からないわ。私が頼んだ人は何も出来なかったって。あなたの配属情報は中央知識体が直接下したもので、核心権限を持つ者でなければすでに変更は不可能なの。兄貴、何か他に頼んだ人がいるの?”王萌萌は目を見開いてハン森を見つめた。
“もし私が知っていたら、もう聞く必要はないだろう。”ハン森は少し考えた後、尋ねた:“誰が手を出したのか調査する方法はないのか?”
王萌萌はやや困惑そうに小さな頭を振った。“権限が足りなくて、調査できないわ。でも、こんなことが出来る人間はそう多くないはずよ。”
“それは星宇集团の可能性はあるか?”ハンセンは再度尋ねた。
“それはありえない、宁家は軍隊に一定の影響力を持ってはいるけど、そこまでの広範囲に影響を及ぼすことは無理だよ。それに、宁家が原因だったら、調査しない理由はない。”王萌萌はすぐに首を振って言った。
“それならあまり考え込まない方がいい。どこへ行っても一緒だ、私を呼ぶ人がいるなら、行ってみる価値がある。”ハンセンはとても前向きに考えていた。彼が抗しきることはできないほど大きな軍隊が後押ししてくれている。