この行動、間違いなく命懸けの闘いだ!
シンギョクはこんな近い距離で避ける事は無理で、短剣のごとく迫り来る殺気を丹田に向かわせるしかなかった!
“バン!”
シンギョクの拳は、李子南の胸を突き破った。
しかし李子南が使った術法も、シンギョクの丹田に突き刺さった!
“あなた…”李子南は自分の胸部に開いた血の穴を見つめ、顔に絶望の色が広がった。
シンギョクは李子南を冷たく見つめながら言った。「私を傷つけることができた、それだけでおまえは立派だ。」
李子南はつまづき、水面に転倒した。
彼は川から出てきて、冷酷に言った。「シンギョク、残念だが、お前が僕を一撃で倒せなかったなんて。」
シンギョクは李子南を冷ややかに見つめて言った。「ならば、どうする?」
「ならば...私は逃げ出すチャンスだ。」李子南は冷笑した。
「あなたが逃げ切れると思っているのか?」シンギョクは眉をひそめた。
李子南はシンギョクの丹田を指差しながら言った。「自分の体の中の内気を感じてみろよ。」
シンギョクは眉根を寄せて、丹田に集まる霊力を試みてみると、顔色が一変した。
「あなた...私の丹田を捕らえたのか?」シンギョクは目を剥き出しにして、李子南を怒りに震える目で見つめた。
李子南は大笑いし、「お前が丹田を露わにして、私を殺せなかったなんて!シンギョク、お前はもう使えない男だ!」
「たとえ丹田が壊れなくても、基盤は傷つくだろう!」
「我、李子南が天才をこれほど打ちのめすことができたなら、この一生は無駄ではなかったぞ!」
この言葉を聞いた姚青は怒り爆発した。
「李子南、私がお前を殺す!」全身から气劲が湧きたち、攻撃する気配満々の姚青。
しかし、たかが姚青、李子南の相手になるだろうか?
ましてや、この時点での李子南は瀕死の状態で、戦う気力などとうにない。
「シンギョク、お前の今後がどうなるか見ものだ。」李子南は冷たく言った。
「さらに、私はお前に感謝をする。ゲン家と韩家もこのおかげで私に感謝することだろう。」
この言葉を残し、李子南は魔法陣を使って逃げ出した!
「逃がさない!」姚青は追いかけようとしたが、シンギョクに手で止められた。