ダイヘイがゆっくりと停車し、張偉たち四人が車の前から降りてきた。
「私は今回の指揮官のキバイジャです。」
キバイジャは厳しい表情で軍礼をし、凛々しい姿を見せた。
「こんにちは、よろしくお願いします。」張偉は頷き、振り返って馬青陽と笑顔で抱き合った。
傍らのリン・ヤオはディスーチュを見るや目を輝かせ、ディスーチュに見とれたまま、恥ずかしそうに手を振って挨拶した。「スースー姉。」
「リンリン〜」ディスーチュはリン・ヤオを完全に無視し、その場で固まったリン・ヤオを通り過ぎ、笑顔でリー・ヤリンの前に来て、その頬を摘んで「久しぶりね、また綺麗になったわね」とからかった。
「触るな、あんたとは親しくないわ。」リー・ヤリンは眉をひそめ、嫌そうな顔でディスーチュのいたずらな手を払いのけた。
ディスーチュは気にせず、周りを見回して好奇心を持って尋ねた。「あなたたちのメカニックはどこに隠れているの?」
リー・ヤリンは腕を組んで、冷たい表情で答えなかった。
張偉が話を引き継ぎ、「彼は少し疲れて、車の中で寝ているんだ」と言った。
「この車は...」
「我々のロジスティックス車だ。」張偉はそう言うと、背筋を伸ばし、得意げな表情を浮かべた。
馬青陽とディスーチュのチームメンバーたちは羨ましそうな顔で、それぞれの隊長に怨念の眼差しを向けた。
私たちもロジスティックス車が欲しい...
キバイジャは手を叩いて「さあ、時間も遅いので出発しましょう」と言った。
この駅には軍用電車が停まっており、今回は飛行機ではなく陸路で移動する。同行する四十名の屋外スタッフは、全員訓練された戦士で、弾薬や銃器を箱ごと車両に運び込んでいた。
多くの公道が廃棄されたため、六カ国は鉄道を大いに発展させ、四方八方に通じている。軍用電車は専用の軍用路線を使用し、民間電車よりも速度が速く、三日後には目的地に到着できる。
最初の五両は運転室、二つの居住室、レストラン、銃器倉庫で、最後の数両は露天車両で、専ら車両運搬用だった。リー・ヤリンはダイヘイを乗せ、屋外スタッフが地面ロックでダイヘイを固定し、防塵カバーを掛けて車体を隠し、強風で飛ばされないようにしっかりと縛った。