章 435: 第275章 自分を抑えなければ！_2

北原秀次は一通り叱られ、理屈は分かるものの、どこか納得できない気持ちがあった。普段はカリフラワーがそんなに西洋化しているとは感じなかったのに！でも、彼女がそう言うなら、男として何も言えない。ただ笑って「そうだね、そうだね！」と言うしかなかった。

さっきまで責任を取るべきかどうか考えていたけど、自分が考えすぎていたんだな！

彼は冬美にフレアを預け、自分は棚の一番端の方へ移動した。冬美は今度は当然のように全身をコートで包み、彼が寒いかどうかなど気にもせず。でも彼の気配が遠ざかっていくのを感じ、二日一晩握っていた手を離すと、突然居心地が悪くなり、心がぽっかり空いたような感じがして、彼を呼び戻したくなった——向こうに行けとは言ったけど、そんな遠くまで行く必要はないでしょう？バカなの？

でも彼を呼び戻すのも恥ずかしく、ただ息を飲んで、少し躊躇してから不機嫌そうに聞いた：「ねぇ、さっきのは、あなたの初め...初め...」

北原秀次は棚の端で正直に答えた：「うん」

前世では彼女がいなかったし、今世ではなおさらだった。本来なら三十歳まで独身を通すつもりだったのに、一歩間違えて千古の恨みになるところだった。

冬美の心は少し落ち着いた。一方、北原秀次はまだ何か違和感があり、彼女が気にしていないようには見えなかったので、思わず聞いた：「もしかして、あなたも...？」

冬美は一瞬戸惑い、認めるべきか少し迷ったが、認めると何か面目が立たないような、まるで彼に大きな得をさせてしまったような気がして、すぐに大きく笑って否定した：「もちろん違うわ！」

北原秀次がさらに質問してきたら適当な名前をでっち上げるつもりだったが、北原秀次は突然説明のつかない不快感を覚え、すぐに大きな疑念が湧いてきた。

春菜から冬美は以前彼氏がいなかったと聞いていたし、彼が来てからは冬美と朝から晩まで一緒で、学校でも二つのクラスは前後に隣接していて、冬美と親しい男子は一人も見かけなかった——もしいたら、他の人が言わなくても、内田雄馬がすぐに噂を広めていただろう。

彼は冬美がまた強がっているのではないかと疑い、もう一度追及しようとしたが、突然悟った：きっと鈴木希のことだ。