翌朝早く、私は誰よりも先に目を覚ました。
馬車から降りると、男たちはみな眠っていた。
緑の森の方へ歩いていくと、木々の間で見張りをしていた男たちが見えた。
意図的ではなかったが、彼らも眠っていた。
ザデンの姿は見当たらなかった。
たぶん別の場所で寝ているのだろう。
急いで森の中を進み、キノコやスパイスを探した。
見つけたものは、昨晩ザデンが食べ物を入れてくれた小さな袋に入れた。
危険なキノコは注意深く避けた。
群れの故郷では、治療師のアーマがキノコやスパイスの見分け方や、毒のあるものとないものの区別を教えてくれていた。
また、私は台所で料理をしていたので、食事の作り方を知っていた。
コショウやタマネギなど、他の材料も探した。
とても豊かな森で、誰かが栽培しているかのようだったが、実際は野生のものだった。
戻ってくると、静かに豚の親戚の皮をはぎ、胃を開いて中をきれいに洗い流した。
そしてスパイスを混ぜ合わせ、肉の内側と全体にすり込んだ。
それを脇に置き、火を起こそうとした。
火が復活したら、肉に串を刺して火の上にセットした。
肉がゆっくりと火で調理される間、昨晩男たちが水を沸かすのに使った大きな缶を使ってグレイビーを作った。
美味しそうな香りがした。
肉に少しチーズを使い、その上にローズマリーとハーブをかけた。
うまく調理されているようだった。
別の火で調理していたグレイビーを味見すると、とてもおいしかった。
小さな缶を使って肉から染み出た油と汁をすくい、グレイビーの缶に注いだ。
そしてもう一度味見をした。
完璧だった。
群れの故郷にいれば、もっと良いものが作れたのに。
ほぼ出来上がった料理を見守っていると、誰かが私のドレスの後ろをつかんで引っ張り上げた。
振り向かされると、とても怒ったザデンと向き合うことになった。