身を守る玉飾りが粉々になっているのを見て、シンギョクの顔色はたちまち青ざめた!
「若...若雪...」と、シンギョクの瞳孔は急激に収縮した!
彼は急いで薬神閣の閣主を見て、「閣主、私は直ちに京都へ行く必要があります」と言った。
閣主は眉をひそめて、「京都へ?今、京都へ行くというのは自死するということですか?」と言った。
シンギョクは首から石弾をはがし、そのまま石弾にぶら下がっている小さな破片を指差しながら焦って言った、「これは、私が最初にゲンジャクセツのために作った身を守る玉飾りです」。
「彼女が何か問題に遭ったら、この身を守る玉飾りはすぐに壊れてしまいます!」
「今、玉飾りが壊れてしまったから、彼女は何か問題に遭ったに違いない。もう我慢できません!」
言い終えると、シンギョクはすぐに身を回して出て行こうとした。
しかし、閣主がシンギョクの道を阻止した。
彼女は首を振り、「問題がはっきりしないうちは焦る必要はない」。
「焦らない?私がどうして焦らないことができますか!」と、シンギョクは少し怒った様子で言った。
「私がやってきたすべてのことは彼女のために、もし彼女が何か問題に遭ったら、生きていることに何の意味がありますか!」
閣主はしばらく黙ってから、「あなたは薬神閣に残って、私が京都に行きます。何か問題があれば、私が知らせます」と言った。
シンギョクは驚き、眉をひそめて、「閣主、京都に行くんですか?」と言った。
閣主は微笑んで頷いた、「病気だろう。颜家が私に彼女の治療を任せると信じています」。
シンギョクは歯を食いしばって、「閣主、私も一緒に行かせてください」と言った。
「ダメだ」。閣主の声は冷淡だった。
「薬神閣に残って、修行をしっかりと。本当に何か問題があれば、私があなたに知らせます」。
そう言っても、シンギョクの心はまだ極めて心配だ。
もし本当にゲンジャクセツに何か問題があったら、シンギョクにとっては、それは空が落ちてくることと何の違いもない。
「私は今すぐ出発します」と閣主は立ち上がり言った。
「功法の行使については、私が戻ったら再度話しましょう」