京都は、シンギョクにとって特異な場所だ。
そして今回、彼が初めて京都に向かうことになる。
家に帰ってから、シンギョクは一晩中眠れず、心情は複雑だった。
興奮し、心配し、そして喜びを感じていた。
しかし、最終的にすべてが期待に変わった。
翌日。
シンギョクはすべて準備が整った後、静かに明日を待つ。
姚青は、シンギョクが京都に向かうことを知り、自ら進んで言った。「私も行く!」
シンギョクは最初、姚青を連れて行くつもりはなかったが、これが世界を見る良い機会だと思い、了承した。
翌朝、シンギョクは姚青を連れて、早速楚州戦区に到着した。
18人のチームメンバーが、早朝から練習場で待っていた。
そして、ドラゴン長官が直接チームを指揮していたことから、彼がこの事態をどれほど重視しているかが伺えた。
シンギョクが到着すると、チームメンバー全員が一斉に大声で言った。「秦教练、おはよう!」
シンギョクは軽く頷き、挨拶した。
「シンギョク、準備はできてるか?」ドラゴン長官は言った。
シンギョクは笑って言った。「うん、出発できますよ。」
「よし!」ドラゴン長官が大きな声で叫んだ。「出発だ!」
みんなが車に乗り込み、シンギョクと薛虎は主任と副主任として、チームメンバーと一緒にいる。
シンギョクがトレーニングプランを出した時から、これらのチームメンバーは彼を尊敬し始め、その程度は薛虎をも超えていた。
この道中、シンギョクは多くのチームメンバーと次々と話をした。
空港に到着した後、皆が京都への道を進んだ。
...
京都戦区、巨大な訓練場。
ここが、試合の開催地だ。
多くのチームが早めに到着した。
各チームは18人のメンバーを持っており、試合の形式も非常に単純で荒っぽい、つまりチーム対チームだ。
昼頃、シンギョク達はついに京都戦区に到着した。
シンギョクは戦区の門口に立ち、京都からの空気を吸い込んで、つぶやいた。「ここが京都なんだ・・・」
「シンギョク、主任コーチとして、あなたがチームを指導しなければならない。さっさと中に入りなさい。」ドラゴン長官が促した。