肉寄りの珍しいスペシャルティで、まだテンプレートスペシャルティのレベルには達していないが、韓瀟をより一層タフにした。
彼はハイラも回復力のスペシャルティを持っていたことを覚えていた。【非凡な体格】は同様の効果で、ついでにライフボーナスで300以上のヒットポイントが追加された。
「メカニックの俺がこんなにタフになっていいのかな...」韓瀟は苦笑した。これは肉体で戦えと強要されているようなものだ。このままでは自分のキャラ設定が崩れそうだと感じた。彼はただ静かに技術系のメカニックでいたかっただけなのに、近接戦闘は暴漢のすることだ!
「攻撃系のスペシャルティか、製作系のスペシャルティを探さないと。でもこの種のテンプレートスペシャルティは珍しすぎる。テンプレートスペシャルティの大半は防御型か増幅型だ。」
メカニックとして、機械と相性の良いスペシャルティは最も必要な能力だった。韓瀟は【一銃で致命的】というスペシャルティの発動条件を満たそうとしていた。これはテンプレートスペシャルティではないが、効果は十分だった。同レベル以上の対象に銃器で大ダメージを50回与えることが条件で、すでに40回近く達成していたが、今は同レベルの敵を見つけるのが難しくなっており、完了までにはまだ時間がかかりそうだった。
一時的な効果のある薬剤は、メカのクイックインジェクションモジュール用に少し残しておき、他の薬剤は保管してチャンスがあればプレイヤーに売って大金を得るつもりだった。
これらの薬剤の中に、未完成状態の薬剤が1本だけあった。
[未知の薬剤:ある薬剤の半製品、効果不明]
色は透明で澄んでおり、水のようだった。通常、未知のものには予想外の効果があるものだ。韓瀟は直感的にこれが単純なものではないと感じたが、効果が不明な状態では使用しないつもりだった。
「ルイス研究所が後で研究を完成させるかもしれない。その時にまた来れば、完成品の効果がわかるだろう」韓瀟は眉を上げた。