「サンバグ」の噴出口、導管、燃料タンクは一体化されており、外観は約20センチメートルの断熱金属管で、アームガードのような幅があり、腕や脚に装着できる。ざっと見るとカブトムシのような形をしており、「鋏脚」は固定用の革製金属バックルの列となっている。
彼はサンバグを左前腕の内側に装着した。少し膨らんで見えるが、69ポイントのパワーがあればこの程度の重さは気にならない。
「サンバグはメカモジュールとして最適だ。自作の軽装甲に組み込める」韓瀟は軽装甲メカへの構想に執着していた。すでにアイデアは固まっており、フェリンの輸送機を借りているので、初心者村を回りながら軽装甲メカを作ることにした。
その時、白髪混じりのアジア人男性が近づいてきて、韓瀟が脇に置いていたゴーストガウススナイパーライフルを見つめ、驚いて言った。「間違いない、これは電磁動力武器だ!」そして韓瀟の方を向いて尋ねた。「この銃を譲ってくれないか?50万...いや、100万出す!」
韓瀟は彼を上から下まで観察し、心の中で見当をつけながら、知らないふりをして尋ねた。「あなたは?」
「私は呂承に招かれた機械技術顧問のレイ・ジェンウだ。君もメカニックのようだが、私の名前を聞いたことがあるだろう」
韓瀟は反応を示さなかった。
「まさか私の名前も知らないのか。独学のメカニックなのか、珍しいな」レイ・ジェンウは驚いた様子で首を振り、直接尋ねた。「この電磁動力銃が欲しい。値段を言ってくれ」
「私がお金に困っているように見えますか?」韓瀟はシャソウの上の高価な材料やパーツを指差した。
レイ・ジェンウは突然目を輝かせ、「君は独学のメカニックだな。私が技術を指導してあげよう。この銃と交換だ。君のような者には私のような師匠の導きが必要だ。先輩の言うことを聞かなければ道を誤る。君も心の中では熟練者から学びたいと思っているはずだ。私がここにいる。このチャンスは二度とない。逃せば一生後悔することになる」