「ごめんなさい……ごめんなさい……」紀嬿然は曲丽丽の腕を捕まえて何度も謝っていた。
「もういいよ。でもね、女だからって、異性さえいれば人間性を忘れるってのなぁ…」と曲丽丽は言い終えると紀嬿然になんも言わせずハンセンに目を向け、「大神の弟分、一緒に行かない?」と尋ねた。
「いいよ。でも名前で呼んでくれる?」とハンセンは困っていた。
「私はこう呼ぶのが好きなんだから、文句あるなら噛んでみなさいよ?」と曲丽丽は威張って得意に言った。
ハンセンは本当に噛むことはできなかった。もし彼が曲丽丽に噛み付いたら、曲丽丽がそれを許しても、紀嬿然は最初に反対するだろう。
迷惑をかけないためにも、少なくとも話すべきではないとハンセンは思い、二人の女性と一緒に、超核遺伝子術を販売している店に行った。
軍学校では確かに超核遺伝子術と新武術を教えてくれるが、それほど上級の超核遺伝子術はなく、基本的には聖堂の標準的なDランクとEランクの超核遺伝子術だ。
ただし、軍学校の生徒には特権もある。学校に在籍している間に一定の成績を維持し、不良記録がなければ、軍学校専用の超核遺伝子術を購入する特権を得ることができる。
一年生はCランク専用を1つ購入することができ、二年生はBランク専用を1つとCランク専用を2つ購入することができる。三年生はBランク専用を2つとCランク専用を4つ、そして四年生はAランク専用を1つとBランク専用を5つ購入することができる。
一部の特別な専攻を除いて、四年後に卒業して入営し、その後も高級の超核遺伝子術を得るかどうかは部隊での実績による。
ただし、聖堂で購入するのとは異なり、軍学校の超核遺伝子術は専用の遺伝子液を1本だけ付属しており、Dランク以下の超核遺伝子術は遺伝子液を使用する必要はない。
紀嬿然と曲丽丽は共に三年生の学生であり、学校の規定により、軍学校内でB級の超核遺伝子術を2つとC級の超核遺伝子術を4つ購入することができる。
ハンセンも現在はCランクのものを一つ購入できるが、「聖天使」や「超粒子加速」を見た後では、あまりにも下級の新武技には興味がない。それにお金を出して買う必要があるため、これまで買っていなかった。