皆すぐに反対し、飛行船がなければどうやって逃げるのだろうか?
「元々飛行船で暗黒星の封鎖を突破するのは不可能だし、逃げる確率は基本的にゼロだ。一から我々には一つの選択肢しかなく、それは時間を稼いで救援を待つことだった。飛行船を放棄して機動力を失うことは我々にとって大変不利だが、暗黒星の追撃を低減することもできるだろう……飛行船がなければ、我々は暗黒星にとって瓮中の鳖になる。暗黒星の警戒はさらに緩むだろう。我々は個々に分かれ、地下空間で逃げる。そうすれば、暗黒星は地表への爆撃を止めるだろう。なぜなら、飛行船の保護がなければ、地下空間が崩れて我々は生き埋めになってしまうからだ。彼らが欲しいのは……(せきせきと咳)我々を生け捕りにすることだからだ。だから、暗黒星の戦略は大体、浮遊船でゆっくりと搜索し、地上部隊を派遣して捕まえることだろう」
韓瀟は一通り説明した。それは危険を冒しての行動だった。その策を聞いた傭兵たちは顔を見合わせた。
それなりに道理はあるように聞こえるが、飛行船を放棄するリスクは皆をためらわせた。
「絶対にうまくいく確信はあるんですか?」とゲアはどうしても聞かずにはいられなかった。
「どうだと思う?」
皆瞬時に閉口した。この時だからこそ、なんで謎を掛けているんだ。
韓瀟は頭を振った。この状況で、彼に100%の確信があるはずがない。そうでなければ、なぜ危険を冒すという言葉があるのか。
飛行船を操作するのは安全に見えるが、実際には大打撃を受けることになるだろうし、可能性は僅かしかない。飛行船を放棄するのは絶体絶命のように思えるが、それによって時間が搾り出せて、引き続き時間を稼ぐことができる。
爆撃は続行中で、時間は待ってくれない。ゲアとパーカーは数語話し合い、最後に歯を食いしばって、船を放棄する計画の実行に同意し、「具体的にどうすればいいの?」と質問した。
「計画はこういうものだ……」
韓瀟は詳しく説明した。
……
ゴーンゴーンゴーン……