霊火の印は真にして天階功法であり、その威力は想像を絶する!
天、地、玄、黄、その間の差は一条の横溝の如く、跨ぐこと難し!
しかし秦玉のような境界の者にとっては、天階功法を運用するのには消耗があまりにも大きい。
全力を尽くし、神龍の力を借りても、わずかに一つの霊火の印を提示することしかできない!
巨大な霊火の印が迫ってくるのを見て、孟武雄の顔には珍しく重厚な色が浮かんだ。
「何だこれは?」孟武雄は驚いて叫んだ。
この功法は、果たして大宗師に初めて入った秦玉が運用しているのだろうか?
「轟轟轟...」
霊火の印が無尽蔵な威力をもって孟武雄を薙ぎ倒しに来る。
ついに、両術がこの瞬間に衝突した!
それは天地間の爆鳴で、東川の大半を震え上がらせた!
空中には火花が爆発するが如く、眩いほど明るい!
「何だ、あれは?」
「誰かが花火を打ち上げたのか?」
「お前の家の花火がそんなに大きいか?絶対に火砲だよ!」
数多くの一般人たち、皆がこの一つに顔を上げて半空を見ていた。
炎の波が次々と押し寄せてくる!
遠くの小山が崩れ始め、木々は一瞬で無になった!
水韵塔だって衝撃を受けて、塔の中で座っていた贺腾が突如として目を開いた。
「これ...これは何なんだ?もしかして半歩武侯が来たのか?」贺腾の顔色が少し悪くなった。
「まさか、その秦玉が放った技じゃないだろうな?」贺腾が小声でつぶやいた。
すぐに余計なことを考えるのを止め、突破することを急いだ。
半歩武侯まで、一線が間にあるだけ。半歩武侯の境界に入れば、怖がることは何もない。
...
「ぷ!」
孟武雄の側にいた数名の大宗師たちは瞬く間に耐えきれず、その場で血を吐き死んだ!
孟武雄の顔色が激しく変わり、心に不安が生まれた!
「これ...何なんだこれ!」孟武雄には僅かながらも圧力が感じられた!
彼が使用した術法がまさかこの瞬間に吸収されてしまった!
無尽とも思える強大な力が孟武雄へと襲い掛かって来た。
爆弾が爆発したかのような熱波が押し寄せる中、孟武雄は自分の顔が焼けるように感じた!
「やばい!」孟武雄はすくっと立ち、逃げようとした。