「お宝?」シンギョクの目には興奮した光が一瞬煌めいた。
「うん!さあ、行こう、あなたを連れて行くわ!」と、リトルフィッシュはシンギョクの手を引き、巨大な穴の奥へと進んで行った。
この巨大な穴は上から下まで円柱状であるが、穴の底に辿り着くと、全く違う光景が広がっていた。
そこには驚くべきことに平坦な土地が広がっており、その奥には中くらいの大きさの石の家が立っていた。
家の前には石の扉が立ちはだかっており、通常であれば、そのような石の扉には禁止事項が設けられているはずだ。
例えば、最高難易度の殺陣、さらには様々な罠といったものがある。
しかし、シンギョクが驚いたことに、この石の扉には全く禁止事項が設けられていなかった。
なんと、リトルフィッシュが近づくと、石の扉は自動的に開いてしまうのだ。
扉は轟音と共に、ゆっくりと開かれた。
その石の扉の後ろには、巨大な王座がある。
その王座の上には、幽暗な光が微かに煌めいていた。
リトルフィッシュはその光を指差し「あそこよ、あれがお宝よ!」と言った。
言った彼女は、元気溢れる様子でその光へと走っていった。
シンギョクは後を追い、王座の前に立った。
王座の上には、マスクが広げられていた。
シンギョクがそのマスクを見ると、顔色が思わず変わった。
「これ…これは天空のあの鬼面…?」シンギョクは目を見開いた。
何故か、シンギョクは背筋がぞくりと寒くなった。
まるで無数の眼に見つめられているかのような不安感があり、シンギョクも少し震えていた。
「これよ、これ。何ができるかはわからないけど、ただの物ではないわよ。」と、リトルフィッシュはあごを撫でながらまるで大人のように言った。
彼は眉をひそめ、手を伸ばしてマスクに触れた。
すると、強大な力が彼を直接吹き飛ばした!
「轟!」
その力の強大さは、誰もが驚愕するほどだった。
シンギョクの背後の石壁は直接ぶち破れ、大きな石がシンギョクにぶつかった!
「シンギョク!だいじょうぶ?」と、リトルフィッシュは慌ただしく駆け寄った。
シンギョクは巨石を移し、石堆から出てきた。