韓瀟の目つきが一瞬明るくなった。これまでで彼が獲得した最高の任務評価は【優れた成果】で、【信じられない】はその一段階上を行っているのだ。
一般的なプレーヤーであれば、任務の通常の流れは次のようなものだ。一つ一つのサブベースに次々と潜入して情報を盗み出し、他の基地の位置を突き止める。そして、萌芽の警戒度が高まっていくにつれ、次々と立ちはだかる敵も強くなる。手間がかかり、難易度も高まり、次の基地の情報を入手するたびに、自分で基地を破壊するか、六カ国に助けを求めるかの選択を迫られる。前者を選べば報酬の進行度が一段階上がる。
しかし、彼はこの最も手間がかかる情報収集行動を一越え、いきなり萌芽の全てのサブベースの位置情報を抛り出した。その効率の違いは、手で鎌を使って収穫するのと、トラクターを使って収穫するのと同じだ。
【種子は長い眠りを続ける】はA級のメインストーリーで、ストーリーを熟知している韓瀟も一年以上の時間をかけたが、その結果として大きなメインストーリーの最終目標をほぼ一人で達成することができた。韓瀟はその結果に満足しており、どのような報酬が得られるのか期待している。
[レジェンドレート(ブルースター):萌芽の墓掘り人——萌芽、地球規模の大組織、六カ国との対立は絶えず、巨大な力を備えているかのように見える。しかし、あなたはただの小さな裏切り者でありながらも、次第に萌芽の基盤を掘り崩し、埋めてしまった。萌芽はあなたの踏み台にすぎず、あなたの名誉と伝説を築き上げた。あなたの偉業は無数の人々に称賛され、驚愕され、あなたの名前はこの星の歴史に記録されるでしょう]
「新たなレジェンドレートだな。」と韓瀟は心の中で確信した。これは彼が予想していた報酬で、任務報酬の最高額が再び5%増加し、毎日の総額が100%増加した。
そしてすぐに、ダッシュボードには他の報酬が一気に表示された。
[【種子は長い眠りを続ける】、個人破壊度48.72%、評価【信じられない】、経験値487万獲得、ポテンシャルポイント+2、自由属性ポイント+4、各六カ国陣営関係+800]