ヘルメス大聖堂の密室。
教皇の位は相変わらず空きのまま。
三人の司教が並んで座っており、やはりメンが先に口を開いた。「永遠の冬の王国でなにか動きがあったとか?」
「そこに派遣されている裁判軍がすでにその問題を解決しようとしています。指揮をとっているのはコービン大祭司だ」とテイファロンが答えた。
「一体何が原因なのか?」
「そりゃ教会に引き込まれたあのくずどもだよ」とヒースが口笛を吹いてから言った。「女王が処刑されたあと、貴族たちはこぞって教会に加わり、教会の高層に変身したんだ。それもあなたの妥協プランのせい、メン様。彼らは魔女を捕まえると言って街中を荒らし回り、衛兵も見て見ぬふりをし、市民がそれを受け入れられず、反発が起こるのは当然だろう」
「それは私のプランではない、ヒース様」、メンが不機嫌そうに言った。「それは教皇の教旨によるものです。そうすれば私たちは最短時間で王国の一切を手に入れることができる。貴族たちと争い続けるのでなく――彼らの中にも優秀な人材がいるのだから、引き入れることは我々にとって非常に有益だ。その腐りきった虫どもについて言えば、継承の特権がなければ、一世代ですべて淘汰されるだろう」。
「まあいいや、教皇まで持ち出すなんて言い出したからには、これ以上何も言うまい」ヒースは肩をすくめた。「ただ、教会の名声を損なう規律違反者は私が処分するように」
メンはティファロン司教を見た。後者は思案した後、「私は彼らをすぐに処分しないことを提案します。反乱鎮圧後に規律を破った貴族たちを一時的に軟禁することができます。だって、彼らはつい最近教会に加わったばかりだから。今すぐ彼らに手を出すと、貴族層全体が不安になるかもしれません」と言った。
「だめだ!」ヒースがテーブルを叩き、「教会の規則を絶対に破ることは許されない。とりわけ、教会の名を借りた略奪は重罪だ。そして、法律と調停を司るのは私だ!」
「このような時には大局視が必要だ......」